新緑のみぎり、皆様にはいよいよご清栄のこととお慶び申し上げます。
現在、まさに本コラムを執筆中に伊勢志摩では、G7サミットが開催されております。サミットでは経済、外交、環境など、多くのテーマが扱われますが、向こう数日で様々な評価が出されるかと思われます。弊誌ではVol.36においてG7伊勢志摩サミットの論点をレビューした特集を組んでおります。ぜひお手にとって一助として頂きたく存じます。
そしてもう一つ大きな出来事として、オバマ大統領が広島を訪問します。今回の広島訪問が核兵器のない世界への第一歩となるのか、そして日米における歴史和解をさらに進めるものとなるのか、注目したいところです。
そして今後は、アメリカ大統領選挙の行方に関心が集まっていくと思われます。そこで「外交」Vol.37ではアメリカの大統領選挙を特集に取り上げました。過激な発言で注目されるトランプ候補。彼の発言にシンパシーが集まるアメリカ社会の現在を読み解くほか、日米関係、今後の世界経済についても分析がなされております。
FOCUSでは、依然として混乱の続く中東情勢について分析が行われておりますほか、トレンド2016では、リオデジャネイロ・オリンピックを前に汚職事件で揺れるブラジル、中国映画界における高倉健氏の影響などについてご執筆いただきました。
本号も世界の動向を読み解くうえで見逃せない内容盛りだくさんです。
是非、今号も手に取られ、国際政治の深層に踏み込んでいただきたく存じます。
向暑の折から、くれぐれもご自愛ください。
追伸:流通の都合により、地域によっては「外交」Vol.37の店頭陳列が数日遅れる場合がございます。まことにご迷惑がおかけしますが、ご留意いただけましたら幸いです。