大暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
本日、Vol.38をお届けいたします。
5月末の伊勢志摩サミットとオバマ大統領の広島演説が終わり、日本外交では一息ついた感がありました。しかし欧州では、イギリスで国民投票により欧州連合離脱の意思が示されるなど、大きく揺れています。
また世界では依然としてテロが相次いでおり、なかでもバングラデシュの首都ダッカで起きたテロでは現地で国際協力に携わっていた7名の日本人が命を落とし、衝撃を与えました。この事件は、今後の日本外交における新しい課題を突き付けることになりました。
今後の日本外交が取り組まねばならない課題の大きさに圧倒されますが、国際社会と共に知恵を出し合い、助け合うことによって現在の困難を少しずつ克服していかねばなりません。今号でも時間の許す限り論考をご寄稿いただきましたが、引き続き関心を持って取り組んでまいります。
今号はアフリカ開発を特集しております。日本外交にとってアフリカ外交・開発はまさに「フロンティア」ですが、現地と共に発展していく姿勢を重視する日本が、どのような動きをしめすことができるでしょうか。そしてアフリカはどのような支援を望んでいるでしょうか。第6回TICAD VIを通した日本の取り組みに注目しました。
「外交」Vol.38はダッカで発生した事件を受けまして、大幅に内容を変更いたしました。このため連載企画「キャリアの話を聞こう」「数字で読む世界経済」はやむなく掲載を見送りました。同連載を楽しみにしてくださっっている方にお詫びいたしますとともに、次号からは通常通りに復帰することをお知らせいたします。
暑さ厳しき折り、くれぐれもご自愛下さい。