第5回 外交論文コンテストにご応募いただき、誠にありがとうございました。
ここに入賞作品をご紹介いたします。
最優秀賞
宇野真佑子 様(大学生)
パブリック・ディプロマシーとしての被爆証言の活用
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【講評】
宇野論文は米国、ロシア、中国、韓国、ドイツなどの歴史教科書で被爆者証言がどのように記述されているかを丁寧に分析・比較したうえで、証言及び証言者の意図が共有されるためのアプローチを提言した意欲作である。海外の文献を含めた広範なリサーチを行ったうえで一定の提言を行うところに、筆者の努力と創造性を感じ、好感が持てた。分析・提言共にさらに深めることは可能であろうし、そうすることでよりオリジナルな見解が生まれることを期待したい。
佳作
久野千尋 様(会社員)
世界の食料安全保障の実現に向けた日本の取り組みについて 入選作品はこちら
【講評】
久野論文は、食糧安全保障に関するさまざまな議論を鮮やかに整理し、手堅く提言を導き出したことで、高い評価を得た。ただし、その分記述に新鮮味がやや薄れてしまったのは惜しいところであった。
佳作
斎藤勇士アレックス 様(松下政経塾)
分断し揺れ動く米国政治と日米関係の未来
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【講評】
自身の米国議会でのインターン経験を基にしたフレッシュな記述に説得力があった。現在の政治情勢を「憎悪の時代」と捉えたのも面白い。他方で提言部分がやや精彩を欠き常識的で、自らの経験と結びついた視点がほしかった。